Galapagos Tech Blog

株式会社ガラパゴスのメンバーによる技術ブログです。

「マインドマップを使ったテスト分析設計勉強会」参加レポート〜後編〜

こんにちは、この前ニチアサの録画に失敗したテストチームの文豪です。

今回は「マインドマップを使ったテスト分析設計勉強会」参加レポートの後編です。

gtech.hatenablog.com

マインドマップを使ったテスト分析設計勉強会」

■日時
2018/05/16 19:30~21:30
■場所
株式会社ガラパゴス
■登壇者
セッション1:とののさん@tonono2587
セッション2:鈴木三紀夫さん(@mkoszk
Twitterハッシュタグ
#NaITE_mm

nagasaki-it-engineers.connpass.com

後輩あべべと一緒に参加してきました。
後編では、セッション2「テスト要求分析を語る夕べ(出張編)」についてレポートしていきたいと思います。

なお、あべべと同じくテスト設計の経験はほぼゼロです。最近始めたところです。
ご承知おきください。

その前に

文豪もマインドマップ書いたので、ちらっとレポートします。
お題は前回記事を参照ください。

書いてみた

文豪は数年前に『マインドマップから始めるソフトウェアテスト』を読んでいるので、おぼろげな記憶を頼りにとりあえず書いてみました。

f:id:glpgsinc:20180521150714j:plain
メインブランチはボタン3つと、画面表示です。
(フォームと書いてあるのはそのとき「画面表示」という言葉がぱっと出なかったからです)
・これはできるべき
・こんなバグありそう
・ユーザーのしそうな操作
の3点を考えながら書きました。
お題の数取器はWEBアプリなのですが、普段WEBアプリのテストをしないのでその辺は難しかったです。

共有後に、目から鱗だったことは以下です。
・十進法かを確認する
・+ボタンを押して+1されるのはいつか:ボタンを押したとき?放したとき?
・ボタンのどこを押しても反応するか

感想

・文豪の中には「メインブランチはボタンのような画面を構成するもので出す」という発想しかありませんでした。なので品質特性などでメインブランチを出す、というのはよい気付きでした。
・参加者の方から「論理的に文章で考えられない人にマインドマップは向いているのでは」というようなお話がありました。文豪はわりと(論理的かはともかく)文章でざくざく書くタイプなので、もしかしたらマインドマップは得意でないかも。でもテスト分析には活用できそうなので、今後使っていけたらと思いました。
マインドマップの略はMM

それでは

本題の「テスト要求分析を語る夕べ(出張編)」のレポートです

話し手は鈴木三紀夫さん、セッション1で使用した『マインドマップから始めるソフトウェアテスト』の共著者のお一人です。
テーマはそのものずばり「テスト要求分析」でした。
が、文豪はテスト設計初心者なので、MUZUKASHIと思いながら聞いていました。

主に以下のお話をしていただきました。
・テスト分析
・テストプロセス
・テスト要求分析プロセスのアウトプット
ステークホルダーの分析
実際の資料はまだまだ続きがあったのですが、時間内に終わりませんでした。
6月26日頃に続きを発表してくださるかも、とのことでした。
参加せねば(((((((((((っ・ω・)っ ブーン

というわけでお聞きしたお話の中で、気になったものを列挙していきます。ざっくりです。

*「分析」という言葉の定義について

辞書では「分けること」を指している
→本当に「分ける」だけが「分析」か
→論理学の本では「分けて」「再構成すること」
→分析は「分ける」だけでなく「再構成すること」も必要と考える

*「テスト分析」の指すもの

以下の3種類を指している
①テスト結果の分析のこと
②第三者検証会社が仕事を始める前に行う分析のこと
③テスト設計の前のアクティビティ

①との混合を避けるため、③のことは「テスト要求分析」と呼んでいるそうです。
(今回のお話の主題は③になります)

*「プロセス」という言葉の定義について

JSTQBの用語集では「相互関係のある活動のセット」
JSTQB認定テスト技術者資格-シラバス(学習事項)・用語集-

辞書では「物事を進める手順、変化するときの経過や過程」
鈴木さんは「入力から出力に変換する諸活動の連鎖」と説明しているそうです。

*テストプロセスとは

JSTQBの用語集では、「テスト計画、コントロール…によって構成される」とあり、プロセスの構成要素を列挙して定義づけている
・テストプロセスは時代とともに変わっていく
初めの頃は「実行」「報告」という2つのアクティビティしかなかったが、今は「計画」「要求分析」〜「評価」まで増えた。

*テスト要求分析についての解説は多くない


*テスト要求分析のアウトプット

・アウトプットはテスト条件あるいはテスト観点
・テスト条件とは「◇◇な場合、〇〇すると、■■となる」と書けるもの
 ◇:条件、状態、前提
 ◯:トリガー、イベント、操作
 ■:期待結果
・テスト観点とは「テストしたいと思うモノやコト」

*テスト分析を始める前に

ステークホルダーを把握し、重要度・影響度でステークホルダーを分析する
・表よりオニオンモデルの方が出てきやすい
ステークホルダーからユーザー要求を獲得する
→ユーザー要求が多くなってきたらリッチピクチャーの出番
ユーザーの「思い」は、1つだけではない (1/2) - ITmedia エンタープライズ

感想

・2003年頃にはまだ「テスト設計」という言葉は一般的ではなかったらしく、ある会社が「テスト設計」という言葉を使い始めたら、テストケースの書き方が変わり欠陥が激減したそうです。言葉1つで、ここまで変わるんだなと思いました。
・バックワードチェイニングなる人材育成の方法論があるそうです。よさげです。
・リッチピクチャーすごい
・発表資料がスライドでなくドキュメントでした。とってもよいと思ったので、機会があれば文豪もドキュメントで資料作ろうと思いました。
・MUZUKASHIとは思いましたが、楽しかったです。

マインドマップ、テスト要求分析についてお話をお聞きし、いくつか学びがありました。テスト設計のお勉強を始めたところなので、これから活かせていけたらと思います。

閲覧いただきありがとうございました!


ところで

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