Galapagos Tech Blog

株式会社ガラパゴスのメンバーによる技術ブログです。

DroidKaigi2022に登壇しようとした話

はじめまして、AIR Design for Apps事業部 Androidチームの佐々木です。

この記事では入社3ヶ月目でDroidKaigiに登壇しようとした話をしつつ、
弊社のAndroidチームの良さを少しでも伝えたいと思います。
また、DroidKaigi登壇を初めて目指してみて、失敗談から得た知見も記載しています。
(ちなみにアブストラクトの提出はしましたが落ちてます......)

なぜDroidKaigiに登壇しようとしたのか?

上司に登壇しないの?と聞かれたのがきっかけでなんか楽しそうだなという割と軽い気持ちで登壇を目論みました。

登壇を目指すのに最も大事なこと

気合。これ以外に存在しません。登壇に慣れている人ならまだしも初めて登壇を目指す時は気合です。 もし本当に登壇できたらどうしよう...などと考えてはいけません。気合です。アブストラクト出しましょう。

自分が全く知らない技術をあえて登壇テーマにして登壇決定したらめっちゃ頑張って勉強する人もいるそうです。 頑張りましょう。あなたならいけます。私もそんなノリでアブストラクトを提出しました。(落ちましたが......)

DroidKaigiに登壇するまでの概要

登壇を目指すまでの流れは以下のようになります。

  1. アブストラクトを決定
  2. 期日までにアブストラクトを提出
  3. 合否が決定

アブストラクトの決定が非常に大変だったため以下で気をつけたほうがいいことを記載したいと思います。

アブストラクトを決める上で気をつけたいこと

まず、おすすめのアブストラクトの決め方から紹介したいと思います。(最適解かは分かりません....)

  1. テーマをざっくり決める
  2. 対象読者を明確にする
  3. アブストラクトの詳細(実際の発表の概要)を書いていく

こう見ると当たり前ですが、それぞれの工程で注意点があります。実際に体験した失敗をもとに注意点を説明します。

「1. テーマをざっくり決める」について

注意点

  • 検討しているテーマがAndroidに関連しているか吟味すること
    • UI関連以外のテーマを扱う時(アーキテクチャなど)は気付けばAndroidから離れたテーマになってしまう場合がある

失敗談

上記の通り意外にAndroidから離れたテーマになってしまう場合があります。
今回、実際に提出したテーマは「簡単な家計簿アプリを作りながら学ぶ、AndroidのUnitテスト入門」でした。

これはUnitテストの解説を交えつつAndroidでよく使用されるテストライブラリについても言及し、推奨アーキテクチャのMVVMも採用しています。
そのためAndroidに関連しているようにも見えますが、実際にはAndroid固有のものが入っているわけではありません、
テストライブラリについてはAndroid以外でも使用可能なものがほとんどです。
MVVMは言わずもがなAndroid以外で普通に使われています。

このように、UI以外にフォーカスすると気付けばAndroidから離れてしまうことがあります。
絶対にAndroid固有のものじゃなければ登壇できないかと言えばそうではありませんが、Androidに寄せるとある程度登壇の確率は上がるかと思います。

「2. 対象読者を明確にする」について

テーマをざっくり決めるまでは割とスムーズにいくかと思いますが、「2. 対象読者を明確にする」工程が一番大事かと思います。
当たり前といえば当たり前のことですが、ここが不明瞭だったばかりに大変な思いをしました。

注意点

初学者向け、中級者向け、上級者向けのどこに向けてもいいが聴講者はどんな技術レベルでこんな技術が使える前提で....など詳細に決めること

失敗談

今回はそもそも最初に対象読者を明確にしていませんでした、途中から初学者に絞った内容にしようという話になりましたが、
それでもまだざっくりしており、なんとなくテストあんまり書いたことがない人が対象くらいの粒度になっていました。

これでは次工程の「3. アブストラクトの詳細(実際の発表の概要)を書いていく」で詳細が決めれません。
詳細がないと汎用的な記事になります、汎用的と聞くと聞こえはいいですが、聴講しに来る人からすれば、
具体的にどんな内容にフォーカスした話なのか、自分が聞いても理解できる話なのか全くわかりません。
登壇発表でも技術ブログでも同じですが、汎用すぎれば前提とする知識が多くなり、また内容も薄くなりがちです。
逆に詳細に絞ったものであれば要求される知識も少なく、特定のトピックに対してある程度まで理解できる内容が書きやすくなると思います。

今回のテーマでは対象の聴講者が具体的にどのテストライブラリを使ったことがあるか、そもそもAndroid開発経験がどれくらいか、Unitテストを書いたことがあるか、Unitテストの良し悪しは理解できるかなど この辺りを詳細に詰めてアブストラクトを記載しました。これくらい決めると自ずとアブストラクトもまとまります。
とにかく、対象読者を明確にすることを意識してみてください。

「3. アブストラクトの詳細(実際の発表の概要)を書いていく」について

ここでの注意点については「2. 対象読者を明確にする」を徹底すればほぼ完了しているも同然です。
そのため、失敗談については記載しません。注意点の部分だけ少し意識してもらえればと思います。

注意点

  • 聴講者の気持ちにたつこと
  • 登壇を聴講して知れることを詳細に記載すること

弊社Androidチームについて

ここまで意外に長々とDroidKaigiについて言及してきましたが、それと同じくらい伝えたいのは弊社のAndroidチームの良さについてです。
今回のDroidKaigi準備を通して、すごくいいなと思ったところが多かったので伝えれればと思います。

私はまだ入社して4ヶ月目なので正直帰属意識とか対して持っていません。(仕事は頑張ってます!!!). なので別に忖度なんぞ存在しません。精々遵法意識とコミュニケーションは適切に取ろうくらいの気持ちしかないです。
そういった意味でかなりありのまま思ったところを伝えれると思いますので是非読んでいただければと思います。
以下、いいなと思っていることです。(他にも結構ありますが割愛)

入社年数が若い人たちがみんなでワイワイしながら準備していた

登壇はノリで決定し唐突にアブストラクトの準備が開始しました。
当時私は、「まだ試用期間で3ヶ月目なんですが???」と思っていましたがまあいいかと思い進めました。もっと言えばメンバーの中には入社して1ヶ月目の人もいました。
みんな登壇は初めてなはずですがノリが半端なくいいですね。全員二つ返事でやろうか。みたいなこと言っていて怖かったです。
ですが技術イベントに対してここまで積極的なのはすごいなと純粋に思いました。

Androidチームはみんなモチベーションがあまりに余ってます。
最近輪読会を企画したのですが、当初週2回だった輪読会を毎日やってみる?と聞いて「いいですね!」と即答された時は. 流石に引きました。なんだこいつら....。が率直な感想です。いい意味で。

技術イベントへの積極性が半端じゃない

我らがAndroidチームの偉い人は技術イベントなどが大好きで学園祭かなんかと勘違いしてるんじゃないかというくらい楽しんでいました。
偉い人がそんな感じなのでチームも自ずと積極性が半端じゃないです。
ここで明確にしたいのは偉い人が別に強制参加とかさせてくるわけではないです。仕事のスケジュールを鑑みて登壇を提案してくれます。

弊チームは何より残業を憎み正気でい続けることに心血を注ぐみたいな風潮があります。最近正気正気言いすぎてむしろ正気を疑われそうで心配です。 正気を押し出しまくって逆に怪しいですが本当に正気です。

コミュニケーションがちゃんとあって楽しい

弊社は基本フルリモートなのでコミュニケーションが薄くなりそうですが、意外にも多いです。
DroidKaigiの準備のために集まったメンバーは、当時はほぼ面識がない状態です。あ、会議で見たことある人だ!くらいの認識でした。
ですが、なぜかいい感じにコミュニケーションをとってちゃんとアブストラクトの提出まで漕ぎ着けることができました。
別にとてもテンションが高く体育会系のノリとかでも一切ないのですが、暗いわけでもない良い感じの雰囲気でやっています。
少なくとも私はとても楽しいです。輪読会とかみんな和気藹々とやっていますね。なんか喋りやすい。謎です。

まとめ

今回はDroidKaigiに登壇するまでの話、そこで気付けた弊Androidチームのいいところを紹介しました。
少しでもDroidKaigiの登壇の参考になれば幸いです。そしてAndoridチームにも興味を持っていただければ幸いです。
今回登壇こそしませんが企業ブースの出店はしますので興味を持っていただけた方は是非DroidKaigiでお会いしましょう。
クソつよエンジニアにめっちゃ難解な技術的質問をされたら私は泣きますが、チームの雰囲気等はいくらでもお伝えできると思います。

最後に

弊社ではいっしょに働くアプリエンジニアを募集しています!
ご興味のある方はぜひご応募いただけますと嬉しいです。

Androidエンジニア募集中!: www.wantedly.com
リードエンジニア(AndroidiOS問わず)も募集中!:www.wantedly.com

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。